| 今月のゲストは”本田水産”様です。 | 取材日:2003.10月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
| リポーターA・B・C :今回は今が旬のカキむき作業で大忙しの”本田水産”さんにお邪魔しました。 こんにちは〜!どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m 本田さん :よろしくお願いします。 リポーターB :早速ですが、カキの入札は1日にどのくらいあるのですか? 本田さん :石巻は13:00・18:00・18:40の3回。これに塩釜と気仙沼が入るので、1日に計5回の入札があります。これが期間中は毎日続きます。 リポーターB :かなりあるのですね。入札が休みのときもあるのですか。 本田さん :塩釜・気仙沼は日曜日休みですが、石巻は休みなしで続きます。 リポーターA :新カキの販売はいつ頃から始まったのですか。 本田さん :宮城県の場合は10月1日からと決まっているのですよ。去年ほどではないのですが、生育の遅れから来る”卵持ち”カキが女川の方で1〜2割りありますね。生育の遅れは日照不足のため、プランクトンが少ないことから起こります。 リポーターB :”卵持ち(ランモチ)”だとどうなのですか? 本田さん :かきはグリコーゲンの細胞でできていますが、”卵持ち(ランモチ)”だとこれが卵の細胞に変わり、グリコーゲンが少なく、旨味がなくなってしまいます。 リポーターB :旨味となる栄養分が卵に流れてしまうのですね。 本田さん :それでは、私達のブランドとしている”浜市(はまいち)”についてご説明しましょう。 右側の図をご覧下さい。2つの川(鳴瀬川・吉田川)が合流して、太平洋に流れ出る河口付近に私達の浜市があります。この2つの川が浜市の漁場に「山からのたっぷりの栄養」と「植物性プランクトン」をもたらしてくれているのです。カキにとってのエサが豊富なので、成長が早く、身入りも良いものが育ちます。 潮の流れも良く、暖流と栄養素の多い寒流が混ざり合うので、海じたいがとても豊かなのです。 また、人が少ないというのも浜市の特徴です。現在浜市にいる漁師は10名。そのうちの6名だけ(浜市6人衆)が浜市のカキを育てています。人が少ないということは、カキを養殖するイカダとイカダの間隔が広いので、カキに十二分に栄養を注ぐことができます。 1年物として石巻地方には、長面(ながづら)・渡波(わたのは)・浜市・十三浜(じゅうさんはま)などのカキの漁場がありますが、私はここ”浜市”が日本一の浜だと思っています。 リポーターA :本田さんが浜市のカキの商品化を始めたのはいつ頃からなのですか。 本田さん :平成8年に初めて浜市のカキに出会いました。 実は浜市6人衆のうち、1人は漁師ですが、他の5人はもともと海苔屋さんでした。 しかし、海苔はその年の天候により大きく左右され、また、機械と人件費がものすごくかかるため、生活は安定していなかったのです。 安定した生活を求めて、そのうちの1人が浜市で最初のカキを育て、私のところへ持ってきました。試食したカキがとても美味しかったので、次の年からは私も出資して、浜市のカキを育て、商品化へ至ったのです。 リポーターA :海苔屋さんと本田水産さんの”浜市のカキ”を通じての意外な出会いですね! リポーターC :本田水産さんのオリジナルホームページの方で公開しているトレーサビリティシステムについてお聞きしたいのですが。。。これは今年から導入されたのですか? 本田さん :はい、今年からです。”顔の見える”安心・安全なカキだということを、購入して頂いたお客様にパック番号からたどれるようにしています。 |
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本田さん :弊社の海域番号はA-1〜A-11・B1〜B6まであります。 AとBの違いは、Aは弊社で剥いたもの、Bは漁連で剥いたものの違いです。弊社のこだわりにカキのパック水の塩分濃度があります。カキは真水を吸うと味が落ちます。 宮城県の規定では塩分濃度は1%。弊社が一番オススメするA-1のかきは一切真水でふやかしていない、”海水”か”水なし”の状態です。その他のものも、規定値よりも高い塩分濃度2%にしているので、カキのおいしさが保てます。 リポーターC :なるほど。。。更新の方ですが、その日出荷した数だけの情報を毎日更新されているのですね。 本田さん :はい、そうです。ですからとても手間がかかります。 弊社ではカキを大・中・小に選別しながら、一つ一つゴミや異物を取り除き、各種パックごとに仕分けし、その一つ一つに番号をつけて、出荷しているのです。ほとんど”手づくり”といっても良い程、手間隙かけてやっています。記録された情報(出荷日報)を毎日ホームページにて公開しています。 そのため、本当はもっと沢山出荷したいのですが、工場が麻痺してしまうので、現在は出荷量をセーブしている状態です。 リポーターC :トレーサビリティシステムの導入に伴い、作業量が大幅に増えたわけですね。 本田さん :ええ、そうですね。現在は、販売をセーブして、量より質を高めています。 さらに、私は安心・安全は当たり前だと思っています。なおかつ、美味しいカキをいかに美味しい状態で届けるかということをいつも念頭においています。これからは「美味しさを売っていく時代」だと思います! |
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| リポーターA :それでは作業場の方を見せて頂きたいのですが。。。 本田さん :はい、それでは移動しましょう。 (車で5分ほど移動すると、海のすぐ側に建つ工場につきました。) リポーターA :うわぁ〜、海のすぐ側なんですね!! 本田さん :それでは中に入ってご説明しましょう。 本田さん :水揚げして、一個一個バラバラにしただけの状態です。 本田さん :これを、始めに海水で洗います。 本田さん :洗浄したカキを浄化槽へ入れ、浄化します リポーターA :「浄化」というのは・・・? 本田さん :あさりで例えると”砂抜き”のようなものです。かきの体内にある不純物を排出させることです。弊社で出荷している生かきは全てこの浄化を行っています。安心・安全なカキをお届けするために、実は非常に大事なことなのです。 たまに「カキを食べてお腹が痛くなった」などの症状がみられることがあります。この原因が最近まで分からなかったのですが、SRSV(小型球形ウイルス)が食中毒の原因の一つとなっていることが明らかになってきました。海水中のSRSVがカキやハマグリなどの2枚貝の中腸腺に取り込まれ、これを食べることにより感染し発症します。現在のところ、このSRSVへの具体的な対策はありません。ですから、カキの体内をきれいにし、ゼロとまではいかないにしろ、確率をなるべく低くしようという試みから、浄化は欠かすことができません。 リポーターC :だいたいどのくらいつけておくのですか。 本田さん :24時間くらいです。 本田さん :ほら、これなんか大きく口を開けているでしょう。。。カキが気持ちよくなって、こうして大きく口を開けるのです。 死んでいるのではありませんヨ(笑) リポーターC :すごい!!これだけ、開けば体内がきれいになるでしょうね! リポーターA :浄化層の中は海水ですか? 本田さん :はい、もちろん海水です。 海からポンプで海水を工場に引き、、ろ過し、紫外線やその他いろいろな方法で殺菌した海水を使用します。先程、洗浄に使用している海水も全て殺菌海水です。 本田さん :浄化が終わると、殻付きカキは仕分けされ、出荷します。 本田さん :こちらがタグ付きカキのタグを付けているところです。 リポーターC :口をパックリ開けて閉じないのですね。 本田さん :これは海水に豆腐などに使用する”ニガリ”を入れて、一旦カキを眠らせているのです。 口を開けて寝ている間に、貝柱にワイヤーを絡めます。 本田さん :ワイヤーを付け終えたら、また普通の海水に戻し、カキの目を覚まさせます。 その後、出荷となります。 リポーターA :これは・・・かなり手の込んだ作業ですね。 本田さん :そうですね、時間と手間がかかります。でも、お客様に剥きたてのカキのおいしさをご家庭で簡単に楽しんで頂きたいという思いでやっています。カキを剥くのはなかなか大変なものですが、タグがあれば簡単に開けることができますからね。 本田さん :剥き身のカキはここで作業しています。 リポーターA :さすがに早いですね!これだけ沢山のカキをものすごいスピードで剥いています。 リポーターA :それでは最後に何かコメントを頂きたいのですが。 本田さん :美味しいものをつくって、長く支持してもらえる商品づくりを目指し、1歩1歩前進していきたいと思います。 リポーターA・B・C :本日はどうもありがとうございました。 本田さん :ありがとうございました。 |
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| ┘┘ 編 集 後 記 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ カキのシーズンは連日入札が1日に5回というハードスケジュールの中、1つ1つ丁寧に説明して頂きました。本田さんの浜市ブランドのカキへ対する情熱が感じられました。 ◆美味しいものをいかに美味しいままにご家庭に届けるか。。。これが、海水使用のカキになり、 ◆安心・安全なものを提供したい。。。これが、24時間浄化・トレーサビリティシステムになり、 ◆剥きたてのおいしさを手軽に味わって頂きたい。。。これがタグ付きかきになり。。。 すべての思いが形に表れて、手間隙かけても質の良いものを!という気持ちが伝わってきました。 今回もまた一つ勉強になりました。次回もお店のHOTな情報を直撃してきます。楽しみにお待ち下さいね!! ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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