| 今月のゲストは”高 政”様です。 | 取材日:2004.03月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| リポーターA・B・C :今回は魚本来のうまみを活かしたかまぼこの「味」に情熱を傾ける”高政”さんにお邪魔しました。 こんにちは〜!どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m 高橋さん :よろしくお願いします。 リポーターA :現在は”笹かま”でよく知られる高政さんですが、スタート時は鮮魚販売から始まったそうですね。その経緯などのお話を伺いたいのですが。。。 高橋さん :はい。政の祖である高橋政助は魚の行商(ぎょうしょう)で生計を立てておりました。 「新鮮でいいもの」を持ってくると、販売する先々で評判だったそうです。 リポーターB :どの辺まで売りに行っていたのですか? 高橋さん :宮城県北部と沿岸部が中心だったそうです。 現会長の高橋政一が、その頃この一帯で盛んだった鰹節や鯖節などを作り、当時の「高政商店」の主力商品として、東海以西まで製品が広がっていました。 そのため、私が仕事で静岡へ行ったり時、現在でも「高政って、昔鰹節を売っていたあの高政さんですか?」と言われて驚いたこともありました。 私の祖父から父の代にかけて、今までの経験・技術を活かし、かまぼこの原料である”すり身”加工への参入を図っていきました。 高橋さん :かまぼこの原料は「スケソウタラ」「アカヒゲタラ」などです。国内では北海道で生産が盛んです。弊社では三陸近海の漁場で獲って水揚げしたものを自社すり身プラントへ運び使用しております。一方ですり身メーカーとしては年々日本近海の資源が減少しているため、ミャンマーに工場を設け、日本から職人が常時指導しながら製造にあたっています。その他にも過去には北南米など色々な場所へ技術指導しています。 弊社のすり身加工技術は世界一だと自負できるものと考えており、長年の経験と職人のこだわりが製品に活きています。 リポーターA :ところで「吉次」「鯛」「石持」の素材を大きく打ち出している”笹かま”はいつ頃から製造を始めたのですか? 高橋さん :約10年前です。それまで蓄積した魚に関する知識やすり身加工の経験・技術を最大限に利用し、始めましたが、この業界としては一番遅いスタートだと思います。そのため、まず他の商品との差別化を図るためにこのようにしました。これは魚の特質を知っている弊社だからこそ、職人の技術を活かしてできたと思います。また、他にも色々な魚で試してみたのですが、この3種が甲乙つけがたかったというのも理由の一つですね。 ところで、この笹かまぼこ3種の中でどれが一番人気があると思いますか? リポーターA・B・C :(何だろう。。。) 高橋さん :実は”石持(いしもち)”なんですよ。 現在の笹かまはどの店舗でも軟らかく作る傾向がある中、弊社の3種の中で一番硬い食感の”石持”がお年寄りの世代に人気で、 「あぁ、昔の笹かまってこういう味だったよね」と昔ながらの笹かまの食感・淡白な魚の旨みへのこだわりに評価を頂いております。特に50代・60代以上の方にこのような評価を頂けるということをとても嬉しく思っています。ご年配の方はかまぼこを食べる時にマヨネーズをあまりつけませんよね。その方々に支持を頂いてるということは、本物の笹かまの味を追求していると評価を受けているということだと思っています。 一番遅く笹かまを作り始めたのに、「昔の味」と言われるのは職人としての誇りにもなります。 しかしながら、1つの製造ラインでこの3つを作り分けるのは大変な手間になります。笹かまの「特上」「上」というのは、使用するすり身原料のランクによって分けるだけですが、こちらは魚の種類ごとに切り替えます。 自動車に例えると、「特上」「上」と分けるのは、「普通自動車」と「軽自動車」の違い。 「魚で3種類」に分けるのは、「普通自動車」と「クレーン車」と「救急車」くらいの違いがあります。 本当に魚の特質を知っていなければ難しく、また手間も掛かりとてもできません。 リポーターC :一番何にこだわって作られているのですか? 高橋さん :やはり、「味」ですね。昨今ではマヨネーズをつけて召し上がる方が増えているようですが、せっかく「素材」にこだわり、「味」にこだわって作っても、マヨネーズをつけてしまっては、そのものの味は分からなくなってしまいます。わさび醤油で召し上がってもおいしいですが、まず始めはそのまま召し上がって頂きたいです。 弊社では女川の前浜で水揚げしたものを自社すり身プラントへ運び使用しております。原料の大半を輸入に頼っている会社が多い中で、弊社は地場の食材にこだわっています。特に笹かまは「白さ・弾力・味」が厳しく求められるため、すり身の中でも最も品質の高い原料を使用します。 やはり「宮城のお土産は宮城のもので」差し上げたいですよね。 県外のお客様にも「宮城らしさ・女川らしさ」というか私達の「素」の部分を味わって頂きたいと思っています。 また、自社プラントで一連の段階を踏んでつくっているため、お客様からの意見をすぐに反映することができます。その場合、「魚を見る」ことから始めることもあります。 リポーターB :見るところから!? 高橋さん :はい。市場へ行って原料に使う魚の選定から製品まで追いかけます。 リポーターB :自社プラントというと、水揚げされたタラを切り、内臓や骨を取り除きますよね。スケソウタラの魚卵がたらこや明太子になりますが、それで笹かまとの詰め合わせに使用しているのですか? 高橋さん :そうです。たらこも明太子も独自の漬け込みによる自家製です。 弊社の笹かまとたらこのセットは、いわば”タラの親子丼”といったところでしょうか(笑) リポーターC :話は笹かまに戻りますが、県内でも石巻の他に笹かまの製造メーカーが結構ありますよね。 高橋さん :県内で笹かまというと、塩釜・仙台もあげられますが、やはり石巻で笹かまを作るということは製造者にとっていい意味で一番のプレッシャーですね。 リポーターA :どうしてですか? 高橋さん :石巻の方は「笹かま」を普段から食べるからです。 実は宮城県は水産練り製品の生産量日本一であり、一人当たりの消費金額も日本一なんです。※注 リポーターB :そうなんですか!! 高橋さん :はい。東京・大阪などの都市の方が多いと想像されますが、違います。 また、県内でも消費傾向は分かれます。 仙台は”もらって食べる”という「都市型」。 石巻は”自分で買って食べる。美味しかったら人へ贈る”「地場型」。 ですから、自分で買う方の多いこの石巻で「笹かま」を作るということは大変なプレッシャーです。味に厳しい地元消費者を前に、本物の”味”の追求へ神経を尖らせます。 リポーターA :それでは最後に現在何か新しい取り組みや商品があれば教えて下さい。 高橋さん :実は消費者に「安全・安心」なかまぼこをこの度開発中です。昨日試作ができました。試食してみませんか? リポーターA・B・C :宜しければ是非! 高橋さん :こちらなのですが、通常つなぎに使う卵白や馬鈴薯でんぷんを一切使用せずに作っています。卵白は卵アレルギー、馬鈴薯澱粉は遺伝子組み換えが懸念されていますので、これを除いたものです。 リポーターC :ぷりぷりっとして美味しいですね。普通の板かまぼこのような感じですね。 高橋さん :現在販売しているかまぼこも厳重に素材のチェックしていますが、お客様からの貴重なご意見を引き続き今後も取り入れて製品作りに生かしたいと思います。 このような感じで大丈夫でしょうか。 リポーターA・B・C :はい!充分です。本日はどうもありがとうございました。 高橋さん :ありがとうございました。 |
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| ┘┘ 編 集 後 記 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 宮城県がかまぼこの製造も消費も日本一というのは初めて知りました! ふと考えると、地元のかまぼこ以外で「うまいな!」とあまり感じたことが無かったなと思います。 それだけ、「味」に敏感な地元消費者がいる競争の激しいこの石巻で作られた笹かまは、やはり 職人さん達が「味」に一生懸命こだわって作っているのだなぁと思いました。 特に、高政さんの場合は、「お客様からの意見」が「魚を見るところ」まで戻って味に反映していけ るというところが、すり身の原料から一貫して作っている”強み”であり、素晴らしいなと感じました 皆さんも是非、宮城県石巻の笹かまを一度召し上がってみて下さいね。 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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